イタリアで Biscotti (ビスコッティ) というと実に様々な種類のものがあります。朝食などでミルクに浸しながら食べる普通のクッキーから、Cantucci (カントゥッチ) と呼ばれるイタリアで代表的な硬いクッキーや、Vinsanto (ヴィンサント) というお酒につけて食べる食後のデザートなど。
その中で、今回のセミナーでは写真のような手作りのチョコレートがけクッキーと、ティラミスに使うクッキーを作りました。
「ティラミスは人それぞれ作り方が違いますが、私はこのクッキーで作ります」とジュリア先生。
そう、日本でよく見るスポンジをはさんだものは実はイタリアではあまりメジャーではないのです。だから本当はティラミスって見た目に比べてすごく簡単にできるなお菓子なんですよ。
このセミナーは実際に調理する料理教室ではなく、料理に関するイタリア語の習得も大きな目的としています。まずはジュリア先生よりレシピについての説明から始まります。参加者全員で順番に音読したり、分からない単語があれば先生が丁寧に説明してくれます。もちろん課外授業ですので、スプマンテを飲み、クッキーをつまみながらの和やかな雰囲気。
今回レシピとして配られたのは"Biscotti ricoperti (per meta'!) di cioccolato"。
料理に使う単語というのはこういったレシピでないとあまり目にする機会がないので、生徒の皆さんも熱心に耳を傾けています。卵白、卵黄、泡だて器、絞り袋、などなど・・ジュリア先生は印象に残りやすいように実物も見せながら説明してくださいます。
この料理セミナーはスクオーラトスカーナではシリーズになっており、次回のテーマについては生徒のみなさんの要望の多い料理・食材が取り上げられます。次回料理セミナーは「formaggio」(チーズ)。またレポートしますのでお楽しみに!