Scuola Toscana

イタリア文部省認定語学学校
イタリア語学学校スクオーラトスカーナ


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benci便り

課外活動 : イタリアワインセミナー

Degustazione dei vini italiani イタリアワインのテイスティングセミナー (前半)

イタリア留学ならではの体験。サラミやチーズとともに、イタリアワインの味わい方を専門家が説明します。

イタリアといえば、やっぱりワイン!ワイン!ワイン!

講義をしてくれるのはDaniele先生。ワインに詳しくキャンティのワイナリーへの課外活動なども担当している先生です。

午後4時、イタリア語を学んでいるいつもの教室がこの日はちょっとしたレストランに大変身!Daniele先生はワイングラスを揃えて試飲会の準備をしてくれます。

もちろんワインに欠かせないのがサラミ!というわけでテーブルの上には先生がセレクトした Mortadella (モルタデッラ : ダイス状の豚脂を散らした太いソーセージ)、Salame toscano (トスカーナ産サラミ)、Formaggio Pecorino (ペコリーノチーズ : 羊の乳のチーズ) などが盛られています。

今日試飲するワインは写真の左から、Morellino di ScansanoVerrazzanoRosso di Montalcino、甘口のLisantoの4種類。Brunello di Montalcino という有名で高価なワイ ンがありますが、今日試飲する Rosso di Montalcino はこのワインと同じカンティーナ (ワイン貯蔵庫) で作られるので、お手ごろな価格で Brunello に近い味が楽しめるワインだそうです。

残念ながら今回は試飲しませんでしたが、このBrunelloという名前の由来についてのマメ知識を一つ。これは時が経つとワインの色がだんだん濃くなってくるため Bruno (暗褐色の、という意味) からつけた名前なのだそうです。

さて、トスカーナを代表するワイン Chianti Classico (キャンティ・クラッシコ) には Riserva (リゼルヴァ) という格があって、これは2年間樽で寝かせたものを指します。

その後ボトルにつめられるわけですが、その昔は Fiasco といってお尻の大きなワインボトルがありました。カンティーナ見学などをするとよく見かける、あの底に藁の当てがしてあるボトルです。現在のワインボトルに比べるとふくよかなその形は、その昔大量輸送ができなかった時代に、一本ずつ交互に重ねてよりたくさんのワインを運ぶために効果的だったのだそうです。

藁の当てはかつては女性の仕事でした。日がな一日ボトルに当てをする女性達の手仕事は、今ではとても高価なものになってしまいました。現在使われているワインボトルは工場で作られているので安価に大量生産・大量輸送が可能なのですが、Daniele先生は古き良き時代を懐かしんで家にFiascoをたくさん持っているそうです。

現在のワインボトルの首のところに巻き付けられているピンク色の紙ですが、これは Fascia といいます。ここに書かれている称号には I.G.TD.O.CD.O.C.G という種類があり、それぞれ以下の意味があります。

  • I.G.T : Indicazione Geografica Tipica
  • D.O.C : Denominazione Origine Controllata
  • D.O.C.G : Denominazione Origine Controllata Garantita

値段で比較するとしばしば I.G.T のワインが一番求めやすく、D.O.C.G は一般的に高価になっているようですが、先生いわく、これは必ずしも味の目安と一致するわけではないということです。おいしいワインに巡り合うには、まずたくさん飲んでみること、でしょうか・・。

(テイスティングの第一段階ワインの「色」を観察)

 

今回は試飲会の前半の講義の内容についてお伝えしました。後半ではこの続きをより詳しくレポートする予定です。乞うご期待!