Scuola Toscana

イタリア文部省認定語学学校
イタリア語学学校スクオーラトスカーナ


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benci便り

コースの様子・生徒さんの声 : モーダ&デザインコース 学生プロジェクト

モーダ&デザインコース 学生プロジェクト『空間形成について』

「イタリアでは毎日バールでカフェを飲み、その空間で人々が集い会話が生まれる。つまり学生が出会い、くつろぎ、おしゃべりのできる空間、学生同士、又は学生と講師の交流を促すような空間が必要だと思うのです。」

「空間形成について - 視線によるその変化-」 2007年6月 イワトウ ショウタ

ここにスクオーラ・トスカーナにこれから必要と思われるプロジェクトを提案する。

スクオーラ・トスカーナにはイタリア語を勉強しにたくさんの学生が、様々な国からやってくる。理由は様々であっても彼らの目的は同じである。学校には、学生同士ができるだけイタリア語で会話のできるチャンスが必要であり、学校はそういった機会を提供することが望ましいのではないかと思う。

しかしながらスクオーラ・トスカーナには解決すべき問題がある。

  1. 同じ国から来た学生同士がグループなることが多い。
  2. 学生の共有スペースが無い。
  3. 他のクラスの学生同士が会話を交わす機会が無い。

これらの問題点を解決するためにイタリア人の習慣を取り入れてみてはどうかと思う。例えばイタリアでは毎日バールでコーヒーを飲みその空間で人々が集い会話が生まれる。つまり学生が出会い、くつろぎ、おしゃべりのできる空間、学生同士、又は学生と講師の交流を促すような空間が必要だと思われる。

ここで、一つ一つが接合可能なスツール・チェアー・システムを提案する。それぞれの単体は、中央に穴の空いた円柱の1/4を切り取った、カーブを持った個体によって成る。素材はFRPというプラスチックで色はパステルカラー。この形は一つのスツールとして使うこともでき、また2つ以上の望む組み合わせを作ることもできる。これの実践によって人と人との物理的な距離を変化させることができ、また当然そこに存在する人同士の視線の交差を快適にすることができる。

視線の様々な可能性を検証した結果、それぞれの人々(この場合は学生)の関係性によって以下3つの組み合わせを提案する。

  • タイプ1.距離を最も離す場合
  • タイプ2.距離が中程度の場合
  • タイプ3.距離が最小の場合

この方式では様々なスツールの組み合わせにより物理的な空間と同時に精神的な距離をも変化させることができる。これにより交流と会話がより生まれやすくなるのではないかと考える。